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訃報:清好延顧問
顧問の清好延氏が3月16日、永眠(享年72歳)いたしました。

「昨日倒れて、現在集中治療室に入っている」
2月初めにライター松岡さんより電話で第一報。
数日後に清さんの仕事が入っていたため、 やや慌てて対応しましたが、さらに翌日、
持病の心臓ではなく、腫瘍でもう厳しい状態で延命治療しないとの報。
体調は波があったようですがお見舞いに行った際には、元気な様子に見えました。
「いや、もう全然ダメなんだよ。」「何も食べたくなくなった。」
「一番びっくりしたのは女房だろう。」「あと10日だ。」「でもいい人生だった。」
「見舞いがあったらとにかく起こせと看護師には言ってあるんだ。もう最期だから。」
いろいろとお話された後、
「これからは個の時代になる。個がそれぞれ力を発揮して結集することで更なる力を持つ、
しかし個は破壊には力を持つが、建設することはそれなりに難しい。」
と革命を終えたエジプト情勢を振り返りつつ力説していました。
「日印間も『個と個の結びつき』の時代になるんじゃないかな。
個が頑張らないといけない。きっとそれでよくなる。これが最期に言いたいこと。」
それから1カ月後、永眠いたしました。

日本一のインドビジネスの知見を持っていました。
好奇心旺盛で、知ったかぶりをしない、疑問はその場で質問をして解決する。
そういった姿勢が印象的でした。
日印間の知の巨人を失ったことは本当に残念です。
病床での握手が思いのほか力強く、その余韻が残っています。

代表取締役 須貝 信一